[ 1 2 3 4 5 ]

〜CO2・H2Sについて〜

CO2、H2Sの濃度があがってきているのは火山活動が活発化して火山ガスがより多く出るようになったからであろう。 濃度があがっていない所があるのは気体を通しにくい岩盤や、断層があるからだと考えられる。 そうなった原因は新潟の地震か浅間山の噴火にあると思われるが、どちらが原因かはわからない。

〜箱根温泉との比較〜

万座温泉と箱根温泉ではやはり成分に違いが出てきている。 (前頁 図1、2)理由は水脈や熱を貰うマグマが違うからである。その特色をまとめておく。

・箱根温泉 → NA+、Ca2+が多量に含まれており、ΣFe、K+が少量しか含まれていない。
・万座温泉 → Na+、Ca2+、Mg2+が多量に含まれており、ΣFe、K+が少量しか含まれていない。

 また、ホテルマロウド箱根と箱根パウエルの温泉の水脈はかなり浅い所まで同じといえる。

〜イオン量の移り変わりについて〜

溶けているイオンの量は電気伝導度の値の増加からわかるように増えている。 たしかにこれはH2Sの関与もあるかもしれないがそれよりも、共通した水源からの関与が大きくなったからだと考えた。 というのも去年十月へかけてイオンの割合、量が一定の値に収束してきたからだ。 つまり年々共通したある水源(Mg2+、Ca2+の濃度がとても高い)から温泉が供給されていたが、 秋あたりからその量が急に増えて収束したのだと思う。無論今までの水源からも供給されていたが、 影響力の違いでそれがわかりにくくなっていると思われる。 またこれにより万座温泉の出所は元をたどるとおそらく一緒になると言える。 こうなった原因も地震、噴火どちらかはわからない。 また-イオンについては調べてないが、サンプルはあるので今後Cl-、SO42-についても分析したい。 -イオンがどう変化しているかデータを得ることにより上の考えをより確実にできるだろう。 方法としてはCl-をモール法で、SO42-を塩化バリウム滴定法で調べたい。

〜温泉の相互関係〜

イオンの割合で水質を見ると(湧水T&U、大苦湯沢)、 (湯畑、日進館、空吹き、大苦湯沢源泉、豊国館)この二つに分けることができる。 これはほぼどの年にも言えることだ(04‘10を除く)。 大苦湯沢は源泉と違い沢水のため他の水の混入があると思われるので除くと、 ここから「湧水TとUの水脈」「湯畑、日進館、空吹き、大苦湯沢源泉、豊国館の水脈」は地下浅い所まで同じと言える。 たとえ地下水が混入していてもイオン濃度の割合に変化は起こらず希釈されるだけだからこう言える。


←前へ次へ→

TOPへ


© 2005 "Chemistry Club, Musashi High-school"