金属イオンが溶け込む原因の中でも1番影響が大きいのはH2Sが溶け込み金属イオンが触媒となり硫酸に変化し、 そのせいで周りの岩石を溶かしていくというものだ。そこで溶けたイオンの総量と水温とpHの関係について調べてみた。 イオンの総量は電気伝導度に比例するから電気伝導度を使った。
・水温とpHに一定の関係はなかったが、大体水温が高いとpHも低い。 硫酸を生み出すには火山ガスをたくさん吸収しないといけないがほとんどが水蒸気のためH2Sが溶け込むと同時に熱も貰うからだろう。
・水温と電気伝導度にも一定の関係はなかったが、水温が高いと電気伝導度も高くなるようだ。 おそらく上とおなじでH2Sが溶ける時に熱を貰い、そのH2Sが物質を溶かすという事に関係にあるからだろう。
・pHと電気伝導度の間には指数関数の関係があり電気伝導度が高いとpHは低くなる。 相関係数も0.9位で全体的に高い。これは、より酸が強ければイオンをより多く溶かすからだ。 他の2つと違いちゃんとした関係が成り立っているのは他の2つは水温がイオン濃度に関係なく、 地下水の混入等によりpH、電気伝導度との関係を壊しているからであろう。
以下に2002、2004(8月)年のデータを張っておく。2004年10月のデータは測定ミスと思われる箇所が2箇所あり相関係数が低い。
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