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《実験結果》

実験結果を下のようにグラフにまとめた。

《考察》

水に溶けた物と油に溶けた物に分けて考える。 (水に溶けた物は2つを除いてエタノールにも溶けたので、水とエタノールは一緒に考える。)

1.水に溶けた物

2つを除いてエタノールにも溶け、油に溶けなかった。何故、この様に極端なのかと思い、 溶媒の分子式を調べてみた。その結果、

 水:H+OH(H2O)
 エタノール:C2H5OH
 油:CnHnCOOH     (nには任意の数字が入る)

となった。これより水に溶ける物はOH基に反応していることが分かる。 さて、では何がOH基に反応していたのか? 成分表をみると、全てに共通して、醤油が含まれていた。 個々の成分をそれ以上細かくは調べられなかったが、 少なくとも醤油(の何か)が親水基の役割をしているらしい事が分かる。 (もしかしたら、水に溶けた物全てで、違う物が反応したかもしれないからだ。) しかし、例外が2つあった。ポッカ100レモンとデルモンテトマトケチャップである。 更に、両方とも、醤油が含まれていなかった。ポッカ100レモンは水にしか溶けなかった。 成分をみると、レモン汁だけだった。これは、レモン汁(の何か)とOHとの結合力よりCとOHの 結合力の方が強いからではないかと思われる。デルモンテトマトケチャップはエタノールに入れると、 ケチャップの水分が抜けエタノールが黄色くなる。これは他の水を含む調味料が液体中で水と完全に分離できるのに対して、 ケチャップは水とは完全には分離できず、更に、水分が抜ける際に、香辛料等が漏れたからではないかと思われる。 ケチャップは、更に油にも溶ける。ケチャップには他の調味料と違って、繊維(野菜)が含まれていた。 そのため、それが何らかの影響をおよぼすと思われる。


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