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炭酸ナトリウムを5g加えたときと、10g加えたときには物質を完全に融解させることはできたが、ガ ラスをつくることはできなかった。
石英は、ケイ砂(化学名・二酸化ケイ素SiO2)が結晶になったもので、この石英を2000℃以上の高温で 融解し、冷却すると石英ガラスができる。 二酸化ケイ素に適量の炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ホウ砂などを加えた混合物を加熱すると、融点 が下がり、ガスバーナーの温度でも融解でき、ガラスを作ることができる。また、原料の中にホウ砂を加 えた場合、融点を下げるだけでなく、膨張率も小さくなるので耐熱性が強くなる。
実験1より、酸化亜鉛は炭酸ナトリウムやホウ砂などに比べて、融点を下げる効果があまりないと考え られる。また、融点が下がるということは、二酸化ケイ素の結合力が弱まるということなので、Na+イオ ンやCa2+イオンなどには、二酸化ケイ素の結合力を弱める働きがあると考えられる。 実験2より、炭酸ナトリウムの量を増やしてもガラスができなかったことから、量を増やすと二酸化ケ イ素を融解したものではなく、炭酸ナトリウムを融解したものができると考えられる。また、このことか ら、融点を下げるには、炭酸ナトリウムの量を調節するか、ホウ砂などの薬品と混合物にして入れた方が よいと考えられる。